Hydrodynamica Test Pilot Series
Simmons Inspired Design Hand Crafted by Joe Baugess Limited Edition
Jeff Mccallum 5'0" simmons
Gentleman's Agreement?-Good Copy or Bad Copy-by sei.info

::WOOD KEEL FIN::<<right>>
Joe Baugess 5'3"
Hydrodynamica Test Pilot Series
Simmons Inspired Design Hand Crafted by Joe Baugess Limited Edition

::RED FIN::<<left>>
Jeff Mccallum 5'0" simmons


ミニシモンズと呼ばれるサーフボードの復刻プロジェクト、両方ともLimited Editionで行われました。
ハイドロダイナミカプロジェクト(Joe Baugessシェイプ::ウッドのフィン)の方はまだ中途段階、Jeff Mccallum(赤いフィン)の方はコピーをしたとのトラブルに巻き込まれ、50本限定の予定が途中で 滞っているようです。

ハイドロダイナミカプロジェクト
ハ イドロダイナミカとはリチャードケンビン氏による映像のドキュメンタリープロジェクト。サンディエゴをはじめ、オーストラリアのシェイパー・ライダーに よって「シモンズ」のレプリカのボードをテストし、昔のよさをボードから理解するというものだそうです。素材も昔からのスタイロフォーム。またフィンも当 時のボード「キャスパー」を再現させるべく、研究に研究を重ねた上で通常のフィンの形より丸みを帯びてます。
ただ巻きは軽くするために現在多様されているEPSを使用してます。映像の中にでてくるウッド製のものはテリーマーチンによるレプリカだそうです。

Joe Baugess(以下:ジョー)<フィンが木で出来ている方の板です−ハイドロダイナミカプロジェクト−>は昔を忠実に再現するために当時使われていたフォーム<スタイロンフォーム(発泡スチロール)>を使い、ジェフのよりも3”ほど長いのにもかかわらず、めちゃめちゃ軽いです。
それに対しジェフのは現状のフォームを使い、巻きも厚く、重いです。

ハイドロダイナミカプロジェクトは数々の人の意見とテストを重ね、この形になり、ジェフの方は自分のテイストを表に出すような形になりました。

Jeff Mccallum(以下:ジェフ)<フィンが赤い方の板です>はまだシェイパーとしては経歴が浅いものの、板に対する情熱は他の誰よりもあるのではないのかと思います。彼のような良いコピーというのがあっても、実在するものに引けを取らず、またそのものよりも部分的に優れているのであれば、認めてあげるのも良いのではないのかなと思います。

一方でAPS3000(a.k.a. Aku Shaper)等のシェイプマシンで事前に大まかなシェイプ(プリシェイプ)がある程度できる世の中になり、サーフィンをやったことがない人間でも、削りたいボードのデータ(長さ・幅・厚さ・ロッカー等)を何かしらで得ることにより、マシンを使って誰でも板を削ることができるような時代に突入しました。ただあくまでプリシェイプなのである程度削り、細かい最終調整などはシェーパーの腕にかかってきます。

サーフィンをやったことがない者がサーフボードを削ると、実際に乗ったことがないので、細かい微調整などはできないです。コピーをした際にロゴもそのまま粗悪品扱いされるので、ブランドイメージが悪くなり→悪いコピーとされます。

最近だと中国製のものがそういう扱いにされ、オーストラリアなどでは英語と中国語で"これは中国製ではありません <Not Made in China-非中国制造>"という文句がサーフボードに貼ってあったりするものもみかけました。

確かに台湾に行ったときには(台湾は中国ではありません)マッキーフィッシュのコピー、ドナルドタカヤマのコピー、アルメリックのコピー等をみかけ、どれもひどいものでした。

その技術も日進月歩なので、毎年良くなっていく感じではあるのですが、そもそものそのコピーの主旨というのが”楽しく波に乗る”ではなく、ブランドのコピー(営利目的の盗作)だけなので、折角技術が向上し、良くなったといわれても、肝心な何かが抜けているような感じがします。

営利目的の盗作・コピーをする行為、また全く同じものをコピーし、あたかも自分のオリジナル作品として世に出すことは剽窃行為(Plagiarism)となります。

もともとこのボードはボブシモンズというシェーパーが50年代スタイロンフォームで作った"キャスパー(Casper)"と呼ばれる形です。

ジョーはハイドロダイナミカ(リチャード・ケンビンにより映像化予定)というプロジェクトの中で沢山のライダー達にテストを重ねさせ、このボードを復刻させました。このボードがコピー問題に絡まれないのは、フィンとフィンの間にちゃんと引用(quote)され、デザインのアイディアの元と、その考えた人間が尊重されているからです。詳しくは著作権と引用をみてみてください。またジョー本人が彼が今までバルサのボードを手がける中、シモンズアイディアを生かした板を彼は"SIM FISH"と 呼んでいます。このボードはマイクイートン(Mike Eaton)とのデザインらしくThe Swift Movement( スゥイフトムーブメント)カタログの1つに載っています。同じコンセプトのものでも違う形・・・はじめに考案した人への最低限の尊重をすることで新たなアイディアへとつながっていくのではないのかと思います。

定められたルールを守って引用されていれば何でも盗んでよいわけではありません。

盗まれる=有名税

ではないかなと思います。
盗むことはいけないことです。ただ、もしもその盗んだ側が認められるということになるのであれば、それは盗んだ側のアイディアの方がもしかしたらよかったのかもしれませんね。ただそれも世間の評価なので・・・。

ここでは同じコンセプトでニューカマーがコピートラブルに巻き込まれたものの、”楽しく乗る”というところでは共通点を感じます。”ここが楽しい、ここがスタイリッシュだ”と訴える部分もそれぞれにでている感じがします。
ここではその2本を比較してみます。

裏から(bottom of the boards)
2本の裏面です。

左:ジェフの方はシングルコンケーブがどーんとはじめから終わりまで。
右:ジョーの方は薄いシングルダブルコンケーブが入ってました。

ノーズ

ジェフ(上)の方がジョー(下)のノーズより細めになってます。ただどちらもアウトラインに無理はかかっていないです。ジェフはシェイプ歴が短いというのになんでも器用にこなすもんだなと思いました。

フィン

上:ジョーの方ですが、ウッドのキールフィン。かなり形もこだわって作った感じがします。両面フォイルです。
下:ジェフの方ですが、ジョーのに比べるとかなりラウンドな滑らかな感じになってます。
こちらも両フォイルになっているもののフィンはジョーのよりも薄いです。

フィンの位置もかなり対称的でジョー(上)のボードは狭めだけれども若干角度があり、ジェフ(下)のボードはレールにかなり近い位置になりながらもまっすぐに近い感じにフィンがたてられてました。

レール



正直どちらもほとんど一緒ですが、ジェフ(右)の方が若干レールが薄いように感じます。ジョー(左)の方は厚いですね。

テール

テールはフィンがジェフ(下)の方が丸みを帯びていたのにもかかわらず、ジョー(上)の板の方が滑らかな角をしています。

トップ

 

どちらのボードもノーズの付近にステップデッキのようなコンケーブがフロントに入ってます。コレが乗った際にどのように役立つのかは不明ですが、2つとも写真では解りづらいですがステップデッキのようなコンケーブがフロントに入ってます。

 

どちらがいいというわけではないですし、どちらがすぐれているというわけでもありません。ただ似て非なるものですね。

同じ波で乗り比べた感想などもこれからアップしていきたいと思ってます。

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